記事投稿日:2019.04.22
企画業務における目標設定は、図のように「⑤基本構想・コンセプト」と「完了時の姿」を「⑥目標」として表すことを言います。
[企画シートの目標設定](現物はA3判)
① 主題 | ||||
② 背景・ニーズ・目的 | ③ 状況判断 | ④ SWOT分析 | ⑤ 基本構想・コンセプト | |
⑥ 目標 ⑩ 実績 | [完了時の姿] | |||
⑦ 成功要因・ハードル解除 | ⑧ 実現のための具体策 | ⑨ スケジュール | ||
その目的は「目標および達成基準の設定」により、企画成果の客観的評価を可能とすることにあります。
目標達成基準設定のヒント
目標達成基準は企画の目的に応じて、次の4区分があり、それぞれの目標達成基準設定のヒントを示します。
企画目的 | 指標の性質区分 | 目標達成基準設定のヒント(例) |
結果業績
の向上 |
Ⅰ 定量的
(数値的) |
売上・利益、生産量、不良率、原価低減など業績指標の数値的達成 |
Ⅱ 定性的 | 商品開発、技術開発、システムの開発・改善など(質的達成による機能特性の数値的変化に注目) | |
プロセス業績の改善 | Ⅲ 定量的
(数値的) |
顧客への提案件数・社内の改善提案件数など結果業績につながるプロセス指標の数値的達成 |
Ⅳ 定性的 | 業績向上施策・業務遂行方策の効果発現・期限内達成など、結果業績につながる質的達成 |
目標達成基準設定で注意すべきこと
特に、表のⅡ・Ⅳの目標達成基準設定に当たって、曖昧性排除に注意しなくてはなりません。検討のヒントは次の通りです。
・この目標を達成した時、現状とどこが、どのように変化するのか(具体的に表現)
・その変化は何に、どのくらい、どのように貢献するのか ・その貢献は、結果業績にどのようなインパクトがあるのか |
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