記事投稿日:2019.03.07
企画を検討する最初の作業は、右図の①主題を決めること、②背景・ニーズを整理し、企画の目的を決めることです。
その作業を飛び越えて、いきなり企画内容の検討に入る誤りは大変多く、その結果、検討担当者自身が、何を何故、どのように検討しているのか解らなくなる「迷走」状態に陥ってしまいます。
①主題の決め方
主題の決め方は、企画内容を端的に表す表現で、例えば「〇〇商品販売戦略」「●●制度の改革」などです。
多くの場合、主題の表現については誤ることは少ないと言えましょう。
②背景・ニーズ・目的の決め方
この項目は、目的を特定することが眼目であり、そのために、主題の企画テーマが生じた背景・ニーズを精査し、それに基づいて、企画の目的を決定するのです。背景・ニーズを的確に観察するには、外部環境と内部環境をキーワードを活用して観察するのが常道です。
すなわち、表に示した「A:三現主義」に基づいて「外部環境の変化」「内部環境の変化」を「C:SWOT」と「E:4P」の視点で主題と、[企画シートのレイアウト](現物はA3判)
① 主題 | ||||
② 背景・ニーズ・目的 | ③ 状況判断 | ④ SWOT分析・ | ⑤ 基本構想・コンセプト | |
⑥ 目標 ⑩実績 | [完了時の姿] | |||
⑦ 成功要因・ハードル解除 | ⑧ 実現のための具体策 | ⑨ スケジュール | ||
で観察することによって、重大な見落としを防ぐことが出来ます。
キーワード 使い方 | |
A:
三現主義 |
主題に関する「現地の現場で現実に即して観察」 |
C:
SWOT |
強み・弱み・機会・脅威の視点で外部環境・内部環境を観察 |
E:
4P |
product:商品・サービス、price:価格、place:販路・販売店、
promotion:宣伝・人的・物的販売促進 |
その上で「企画の目的」を判断し、記述すれば、以後の検討を、目的を常に念頭において、誤りなく進めることが出来ます。
掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。