記事投稿日:2019.03.26
企画業務におけるSWOT分析の目的は、②で整理した主題の背景・ニーズ、③の状況判断をSWOTの視点で捉え直し、⑤の基本構想を確立するためです。
[企画シートのSWOT分析](現物はA3判)
① 主題 | ||||
② 背景・ニーズ・目的 | ③ 状況判断 | ④ SWOT分析 | ⑤ 基本構想・コンセプト | |
⑥ 目標 ⑩ 実績 | [完了時の姿] | |||
⑦ 成功要因・ハードル解除 | ⑧ 実現のための具体策 | ⑨ スケジュール | ||
SWOTからクロスSWOT分析へ
SWOT分析では、すでに整理・把握した背景・ニーズと状況判断で捉えた事柄を、「内部環境:自社の強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)」・「外部環境:自社にとっての機会(Opportunities)、脅威(Threats)」として捉え直し、さらに「クロスSWOT分析」で、「内部環境の強み・弱み」と「外部環境の機会・脅威」をクロスさせ、「強み」を「機会」に生かす方法を検討して⑤の基本構想を策定する検討手順をとります。
「クロスSWOT分析」の方法
次図に例記したように、「強み・弱み」と「機会・脅威」をクロスさせて企画の方向性を検討します。
. 外部
. 環境 内部 環境 |
機会
① ○○顧客 のニーズ ② △△顧客のニーズ |
脅威
① 競合△社 のB製品 ② ・・・・ |
強み
① 核商品A ② アフターサービス |
1.・・・・・
2.・・・・・ (強みを機会に生かす方策) |
・・・・・ |
弱み
① 顧客構造 |
・・・・ | ・・・・・ |
クロスSWOT分析では「強みを機会に活用する方策の発見を最重視し、それを⑤の基本構想確立に結び付けることが眼目です。
経営者・管理者の留意点
このようなSWOT分析・クロスSWOT分析の作業を進めるにあたって、現場の状況をよく知っている社員の参加が欠かせません。すなわち、三現主義と共創の実践が企画を成功させる要因であり、経営者・管理者のマネジメントにおいて重視すべきでありましょう。
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