記事投稿日:2019.02.12
社員の中には、「日常業務が忙しすぎて時間がない」などの理由で目標達成をあきらめかける“やる気喪失”状況に陥ってしまう者もでてくることがあります。そのようなケースで、リーダーが「あたまから叱りつけて態度を改めさせる」のは、本人の反感をあおるだけの愚策と言えましょう。
“やる気喪失”の効果的復元策
リーダーとしては、本人のやる気を復元させ、再度生き生きとチャレンジして欲しいのであり、そのためには、焦らず次の5つのステップを踏むことが最短距離の効果的復元策です。
[“やる気喪失”の復元策と手順 ]
リーダーの振舞い | 本人の変化 | |
1 | [受容]本人の問題状況を良く聞き取り、言葉で確認し、理解を示す(「本人の悩み」に寄り添う)。 | 「自分の悩みを分かってくれた」と感じ、リーダーを支援者として受け入れ、心を開く。 |
2 | [原点回帰]「ところで、この目標を設定した目的は何だっけ?」と原点に戻らせ、さらに目標達成に成功した時の“HAPPY”な状況をイメージさせ、共感する。 | はじめに設定した目標を思い出し、達成した時の“HAPPY”なイメージで更に強化される。
“HAPPY”な状況に到達したい願望が強くなる。 |
3 | [ハードル解除]“HAPPY”による人生の好循環を手に入れるため時間投入の優先順位を見直すよう迫る。 | “HAPPY”になるため、日常業務と目標達成の優先度と投入時間の見直しを決心して実行する。 |
4 | [ストレッチ目標]最大限の努力で、ようやく達成できる目標を再設定してもらう。 | “HAPPY”イメージとハードル解除に基づいてストレッチ目標を設定し直す。 |
5 | [フルエンゲージメント]人生の一時期に「“フルエンゲージメント”で目標達成に取り組むことが不可欠である」と説き、動機付ける。 | この時期に“フルエンゲージメント”で目標達成に取り組む価値に気付き“HAPPY”になるために、実行を決心する。 |
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