記事投稿日:2017.10.16
目標管理制度において、非定型職務の場合、貢献度評価結果を役割貢献度賃金に反映しますが、多くの企業で社員の納得性確保が重要な課題となっております。
評価の納得性を確保するポイント
目標管理制度の評価結果を賃金に反映した結果について、被評価者が納得して受け容れるポイントは、次の3点にあります。
①個々人の目標が、「上位組織目標達成に貢献する目標であり、達成基準が数値的、または達成度が評価できる程度に具体的であること」を社員相互で確認し合っておく。
②目標達成結果を「組織目標達成への貢献度で評価」し、その評価を「同じ組織目標を分担して個々人の目標を設定した仲間同士の「相互フィードバック」によって行う。
相互にフィードバック」は、
・組織目標達成に貢献した度合い
・達成プロセスで発揮した能力
・仲間に与えた影響
の三つの視点で、真摯に行い、その記録をとる。
③絶対評価の実施とフィードバック面談を次のように行う。
本人(被評価者) | 管理者(1次評価者) | |
準備 | ・相互フィードバックの記録を重要な参考とした自己評価
・反省点 ・次期の努力 |
・相互フィードバック記録を重要な参考とした1次評価
・アドバイス ・次期の期待 ・キャリア形成 |
面談 | ①自己評価と管理者評価の擦り合わせ、違いの調整
②業績・能力開発に関する今期の反省点と次期の努力確認 ③管理者の期待・激励 |
経営者・管理者の留意点
評価結果の納得性確保は、目標設定段階に始まり、貢献度評価とフィードバック面談までの流れで、それらの相互関係がうまく形成されて成功します。その際、「相互フィードバック」は目標設定・達成プロセスの事実状況を示し、評価の納得性を確保するキーポイントとなることに留意し、重視して実行しましょう。
掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。