記事投稿日:2017.09.22
役割貢献度賃金の考え方で、非定型職務に従事する一般社員の賃金体系を設計する方法は、目標管理制度による業績評価の反映の仕方がポイントになります。それには、まず職務の性質・成果の現れ方を理解する必要があります。
[ 非定型職務と成果の現れ方 ]
職務例 | 成果の現れ方 |
・調査企画職(経営企画・人事企画・新事業・新商品の開発・新たな制度やシステムの設計・運用、既存システムの更新等)
・研究開発職・商品開発職 ・営業職(市場開発・商品開発・販売企画・販売等の職務) |
・個々人が持つ課題解決能力(独創性・創意工夫・知識・経験・判断力)を活用し、新しい手段・方法を開発・展開、新たな価値を創出する。
[特徴] ・能力発揮度により大きな差が出る。 |
賃金体系のあり方
職務の性質から、社員の経営貢献を引き
出し、人材育成を図りつつ成果に報いる「範囲型職務(職能)給」とします。
範囲型職務(職能)給
「範囲型職務(職能)給」は、多くの場合図のように設計されています。
経営者・人事担当管理者の留意点
このような賃金体系は、定期昇給を必要とせず、貢献度に応じて級内昇給基準・昇格昇給・降格降給基準を設計すれば、下級者が頑張って上級者を追い越し可能で、上級者にもインセンティブとなる賃金制度が設計できます。
掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。