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2017年5月1日 管理会計のススメ 仕損じや売り損ないの損失評価は事業環境により異なる

同じ仕損じ・売り損ないでも評価額が違う

売価:700円/杯、材料費:400円/杯、人件費:

5万円/日、経費:5万円/日、生産能力:500杯/日、残った材料は翌日も使える。

Aさん:毎日売り切れの繁盛ラーメン店

Bさん:平均販売数350杯の丼もの食堂

①仕損じ

客に注文の品を出す際、主人がうっかり手を滑らせてしまい、ひっくり返してしまいました。この損失はいくらと評価されるでしょうか?

<繁盛ラーメン店>

その日の最大販売数は499杯となります。1人の売上がパーになり700円の損失です。

<売れ残りが出る丼もの食堂>

1人分の材料費が無駄になっただけであり、350杯の販売は可能です。材料費の400円だけが損失となります。

②売り損ない

客が店に入ろうとした時にたまたま通りかかった散歩中の犬に吠えられ帰ってしまいました。客を逃した損失はいくらでしょうか?

<繁盛ラーメン店>

1人の客を逃しても501人目の客で売上を確保できるので、売り損ないの損失はゼロです。

<売れ残りの出る丼もの食堂>

350人来るはずだった客が349人に減ります。儲け損ないは、1人分の粗利益(=売価700円-材料費400年)の300円が損失と評価されます。

損失評価から考える利益増加のための対策

AさんもBさんも同じ理由で仕損じや売り損ないが発生したにもかかわらず、それぞれの損失額は違っています。

(注)この損失の評価額は、管理会計的発想から算出される金額です。税務・会計上の損失は、①では材料費の400円、②では損失なし=ゼロと計算されます。

では、AさんBさんそれぞれの立場で利益を増加させるにはどうすればよいでしょうか? 毎日売り切れ必至のAさんは、人手を増やす等により生産能力を上げることが考えられます。生産能力に余裕があるBさんは、経費(材料費・人件費・その他)を引き下げるか、ポイント制度などで来客頻度を上げて販売数を増やす努力が必要です。

数字を意思決定に役立てましょう

税務・会計の評価ではわからないことも管理会計的発想から見えてくることもあります。せっかく作っている経理データはどんどん活用しなければモッタイナイ話です。

掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。
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