記事投稿日:2016.06.14
賃金体系は、職務役割等級制度等に基づいて決定され、社員の意欲を高める人事制度の中核に位置付けられます。
そこで、自社の業種・活躍して欲しい人材に合った賃金体系を選択する必要があり、その判断基準を「職務の特性と適した賃金体系」として紹介させて頂きます。
職務特性と賃金体系
一般に、職務の特性に適する賃金体系は以下の通りです。
[定型的職務群の賃金体系]
職務の特性 | 職務例 | 適する賃金体系 |
習熟度合によって、速度や正確性が異なる職務群 | ・仕上げ工
・店頭販売 |
・等級別単一職務給+習熟給(積上型or習熟ランク給)or範囲型職務給 |
着任時に完全な職務遂行能力が求められる職務群 | ・自動車運転
・建設機械運転 ・薬剤士 ・検査技師 |
単一職務給+経験加給 |
・監督能力により現場組織の成果が求められる職務群
・高度技能による成果が求められる職務群 |
・建設現場監督
・レンズ研磨 ・医療検査技師 |
・単一職務(or職能)給+成果給
・職務給+幅の大きい習熟給(orマイスター手当) |
[非定型職務群の賃金体系]
職務の特性 | 職務例 | 適する賃金体系 |
職務遂行方法が固定的でない職務群 | 企画・調査職 | 等級別範囲型職務給or等級別範囲職能給 |
専門職 | 専門技術職 | 等級別単一職務給+業績給 |
管理職 | マネジメント職 | 役割等級別単一職務給+業績洗い替え給 |
経営者には、自社の賃金体系が適切か、チェック、見直しの検討をお勧め致します。
掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。