記事投稿日:2016.02.15
問題解決アプローチでは、「問題の因果構造分析」が終了し、問題発生原因が特定されたら、原因に対して問題解決策を検討し、その正しさを検証しなければなりません。
問題解決策の検討手順
問題解決策の検討手順は以下の通りです。
1.業務プロセスの分解 | 業務のプロセスを作業の単位で分解 |
2.問題発生原因との対応付け | 作業と問題発生原因の対応付け |
3.問題解決策の検討 | “DRASTIC”の視点で問題発生原因に対する解決策の検討 |
4.問題解決策の検証 | 問題解決策の正しさを実験により検証 |
この検討結果を次表で簡略に例示します。
[問題解決策の検討(例)]
業務プロセス | 原因との対応 | 問題解決策(DRASTIC) |
1. 原材料準備 | ||
(中略) | ||
5. 原料投入 | ||
6. 栓手締め | 嵌合不十分 | S:治具の使用 |
7. 経時でガス発生 | 経時でガス漏れ |
このように、原因となったプロセスに焦点を当てて、“DRASTIC”の視点で改善策を検討します。“DRASTIC”分析の意味と活用方法は次の通りです。
[DRASTIC分析]
D:Discontinue:やめてしまう。
R:Reverse :反対にする。 A:Assign :役割分担する。 S:Substitute :代替する。 T:Turn :方向・順番を変える。 I:Into Pieces:バラバラにする。 C:Concentrate:集中処理する。 Concurrent :並行処理する。 Combine :結合する。 |
このような検討方法は、ユニークで効果的な改善案を導き出せる場合が多いのです。
対策の検討目的を「工程の時間短縮」に置いて、開発工程・製造工程の時間短縮、効率化に成果を上げた事例もあります。
解決策の検証
問題解決策は実際に有効であることを検証して、はじめて完了報告や、作業標準・取扱説明書の改訂を行ない、詰めとします。
なお、クレーム対策など急がれている場合は、お詫びと中間報告等、相手を怒らせず、安心させるための工夫を要します。
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