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2014年9月8日 定性目標の達成基準

定性的な目標を設定する際、達成基準が数量化しにくいため成果の評価が難しいという問題が生じます。

達成基準明確化の方法

数値化が難しい達成基準を明確化するには、「目標項目」(または課題)について、次の2つの視点で検討するのが一般的です。

・実現したい“あるべき姿”を固有名詞と数詞を中心に具体的に表現する。

・達成したと判定できるためには、何がどのレベルに達している必要があるか、達成度が判定できるように表現する。

これを事例で説明しますと次の通りです。

目標項目 達成基準(例)
例①

新人の能力開発

新人3名が独力で、3時間以内に○○製品の顧客向け企画提案書を作成できる。
例②

営業会議の機能強化

部の月例営業実績報告書を月初1日目の午前10時までに完成し、部長、各課長が分析、今後の対策を検討の上、午後1時~3時の営業会議で報告、月次の活動方針を決定できる。
例③

○○製品の開発

本年度中にコア技術を開発し、開発基本計画を立てる

(次年度に開発、製品化、マーケティング計画)。

あるべき姿や達成レベルのイメージが掴みにくい場合は、目標の達成によって起こる「人・製品・品質・量・コスト・時間・スピード・技術・情報など」の望ましい変化に着目すると考え易いでしょう。

また、製品開発のように目標達成に数年間を必要とする場合は、年度単位のマイルストーンを達成基準とするのが適切です。

経営者の留意点

経営者が目標達成基準を数値化することにこだわり過ぎると、達成基準は明確になりますが、その反面、

・短期的な結果が出やすい目標の設定に偏り、数値化しにくい重要な目標や中長期的目標が欠落する。

・結果主義評価中心の目標管理制度運用になりやすくなり、成果を出すためのプロセス管理が軽視される。

などの弊害が生じますから注意が必要です。

掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。
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