記事投稿日:2014.07.15
目標管理制度で“目標未達”という残念な結果が生じてしまう原因はどこにあるのでしょうか。また、適切な対策としてどのようなことをなすべきでしょうか。
この問題について、管理者の立場で自らなすべきマネジメントのやり方につい述べます。
“目標未達”二つの原因
目標達成には、PLAN-DO-SEEのマネジメントサイクルを回すことが不可欠ですが、“目標未達”は、その最終段階・SEEのステップで結果としてわかり、PLAN―DOにはね返そうとしても、すでに手遅れになる、と言うケースが多いようです。
その代表的な原因は、次の二つに要約されます。
①PLANのステップで、管理者と担当者が目標そのものについては十分に話し合って、合意、決定したが、その達成手段、スケジュール・進度チェックの時期については話し合わなかった。
②達成プロセスで目標達成の阻害要因を早く見つけ出し、適切な対策を講ずるための、進度チェックを定期的に行なわなかったため、阻害要因が放置されていた。 |
つまり、“目標未達”のマネジメント上の原因は、目標そのものが適切であったとすれば、管理者自らがPLAN-DOのステップで引き起こした失策であると言えます。
マネジメントの改善策
そこで、二つの原因について対策を述べますと次の通りとなります。
①PLANの段階で、設定した目標をどのような手段で達成するか、担当者の現在の知識・技術など保有能力で不足する点はないか、不足点は本人の努力で解決可能か、不可能な場合は管理者が能力開発の機会を与えるなど支援する具体策を検討し、スケジュールの早い時期に解決する計画とする。また、スケジュールに沿って(重要な目標は、毎月定期的に)進捗状況をレビューすることを約束する。
②DOの中間における定期的なレビュー、または必要に応じて進捗状況を確認し、阻害要因を早期に発見し、排除する。 |
このような、当然のマネジメント努力が“目標未達”の未然防止策となります。
掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。