記事投稿日:2014.07.10
業務遂行の基本は「マネジメントサイクル」を回すことにあります。
つまり、PLAN―DO―SEE(または、PLAN―DO―CHECK―ACTION)の流れに沿って業務を遂行することです。
PDSの流れ
ひとつの部署の管理者の立場で、PDSの流れを具体的に表すと次の通りになります。
PLAN:計画 | ①目標を明確にする。
②達成手段を選択、決定する。 ③役割分担を決める。 ④達成プロセスをスケジュール化する。 |
DO:実行 | ①目標・役割分担・スケジュールに沿って実施する。
②進捗上の阻害要因を発見し、排除する。 |
SEE:結果のチェック | ①実施結果(目標達成状況)を見て、目標・スケジュールとの差異を把握する。
②差異が発生した原因を分析、判断し、次の目標に跳ね返す。 ③目標達成度と役割分担した担当者の貢献度を評価する。 ④反省点を明確にし、次回の目標設定、達成プロセスの計画・能力開発計画に反映する。 |
この流れは、部署ごとの業務遂行の基本が目標管理制度の運用サイクルと同じであることを示しています。
PDS実行の阻害要因
このように、PDSのサイクルを回すことは、至極当然のことですが、残念なことに実際にはまとはずれな判断・実行に終わってしまうことがしばしばおこります。
実際、一人ひとりの管理者にとって、「理屈は分かっているのだが、実際の場面では適切な判断と実行ができない。」と言う悩みが生じるのが実情と言えます。
阻害要因を排除するトップの配慮
トップは、管理者が基本に立ち返り、自信を持ってPDSのサイクルを回せるよう、管理者が自らの失敗体験・成功体験を披歴し合い、相互啓発を行なう研修機会を前記SEEの④の直前に設けると良いでしょう。
掲載日時点の法令等に基づいて記載しており、最新の制度と異なる場合があります。