記事投稿日:2014.05.23
事業戦略の方向性を検討する場合、基本的なフレームワークとして“3C分析”を活用すると、市場・顧客に提供する自社の商品・サービスの競合に対する差別化ポイントを設定するのに役立ちます。
また、目標管理における目標設定などにも活用することができます。
“3C分析”とは
3Cとは
・Customer(顧客)
・Competitor(競合)
・Company(自社)
を意味し、“3C分析”とは3つのCの関係を分析して戦略を発想する方法を言います。
“3C分析”の活用方法
活用上、次の2点が基本となります。
①自社が提供しようとしている商品・サービスについて「市場において顧客が持っている具体的ニーズ、競合他社商品・サービスとの比較の基準」を知ること(言い換えれば、自社が提供する商品・サービス価値提供の機会を把握すること)
②顧客の視点から見て自社が、競合他社と比較して優位に立てる差別化ポイント(競合他社にはない自社商品・サービスの独自の強み)を発見すること |
活用上の留意点
開発・販売した商品・サービスが、実際に市場でその価値が認められ、歓迎されなければ意味がありません。そこで、“3C分析”を活用する場合、次の点に留意し、判断の誤りを避け、有効性を確保すべきです。
①顧客のニーズ・他社と比較する価値基準を知ろうとするとき、その顧客は誰か(性別・年齢層・職業・好みなど)を具体的に定義した上で的確に把握する。
②他社と差別化する具体的裏付けがある自社独自の経営資源(強み)を確認する。(この経営資源には、商品・サービスを開発・生産する技術力、設備力、財務力・マーケティング能力、組織とそれを支える人材などが含まれる。) ③市場・顧客に、新しい商品の価値を知らせる広告・宣伝、販売方法を決定する。 |
このように、“3C分析”を活用するには、多面的なチェックが必要で、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)なども併用して、“3C分析”をより有効に活用したいものです。
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