若者を取り巻く社会経済の変化
H25年度厚生労働白書から若者の労働環境の変化、仕事への意識等調査結果を見てみたいと思います。
前提に人口減少社会があげられます。現在の若者(15歳から39歳)は少子高齢化が急速に進む社会で成長し、今後は人口減少社会で生きて行くわけです。バブル崩壊以降若年者における非正規労働者の増加や国際的な経済競争の激化、高学歴化、ネットワーク社会の進展と様々な変化は若者の生き方にも変化をもたらしています。
若者の仕事に関する現状
若者をめぐる就業環境は依然として厳しい中、若者の働く目的は経済的豊かさよりも楽しく生活する事を重視しており、能力、個性の発揮を求めて、長期雇用の下でのキャリア形成を望んでいます。
しかし現状は企業と若者の間のミスマッチ、未就職者の存在、不本意な非正規雇用者の増加等の問題が生じています。男性を中心に正規雇用への転換を希望する人も増えています。これらの問題を解決する為には、ミスマッチの解消、マッチングの強化、就職をあきらめさせない支援体制、能力開発等があげられています。
女性の就業継続と課題
女性の就業継続への意欲は高まっています。ただ、「結婚、出産、子育て等による家庭での責任」と「仕事」の両立の負担感から出産後の継続就業率はずっと約4割で変化はありません。今後は仕事と子育ての両立や再就職の支援と言った女性のライフステージに応じた支援が必要となっています。
若者がチャレンジ出来る社会を目指して
急速な人口減少、激化する国際競争の中で社会経済の活力を維持し、若者が希望を持って働き続けて行く為には能力開発できる環境を整備する事が必要としています。
又、若者が明るい夢や目標に邁進し、充実した人生を切り開くには何より、日本経済の再生が重要としています。雇用情勢の好転で若者を含め誰でも何度でもチャレンジ出来る社会、能力を最大限に発揮できる社会を目指す事が必要と言っています。もっともな内容ですが、アベノミクス3本の矢で経済再生する事を期待したいものです。