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実例経営シリーズ 方向を決めるのは、社長の役割

 毎日努力されている経営者の皆様に、経営に役に立つ事例をシリーズでお届けします。一つでも貴社の経営のヒントになることがあれば幸いです。

社長は一生懸命だけではダメ
 従業員20名弱の自動制御機用部品販売業のC社長は、第一次オイルショック直後昭和40年代後半に会社を設立しました。機器メーカーの資材購買窓口を同業者に紹介してもらい、また、一方ではC社長は独自の開拓でなんとか受注をとって進めることができました。その後、不況の際には従業員と共に機器メーカーを訪問して頑張ってきましたが、数回赤字決算になりました。
 そのとき、同郷の先輩社長に「寝るひまも無く、やっています!」と言ったら、「従業員でもできることをやって忙しがっているだけだ」、「社長の役割をどう思っているのか!」と叱正を受け、ハッと気がついたとのことです。

世の中の進む方向を見極める

 今も技術の発展は激しいですが、当時から技術の進歩は早く、同じご注文は長くは続きません。「今日は昨日の続き、明日は今日の続き」ではありません。会社の机の上に各社のカタログなどを並べ「どちらの方向へ向かっているのか」を毎日考えるようになりました。帰宅しても、自宅の畳の上にカタログ等を並べていたため、ちょっと離れた隙に小さかった長女に踏まれてビリビリになったこともありました。
 そのようなことをしていたところ、「機械と電子とを組合わせた装置が、自動制御の中心になってきている」ことに気がつきました。それからは社長自身が工業専門学校に通って設計を学び、設計図を部品加工協力会社へ渡して部品作をするようになりました。

提案型の下請けへ

 このように技術を自身で学ぶ努力が実り、自動制御や分析機器メーカーの技術者とも直に技術の話をすることができるようになりました。技術者の困っていることや求めていることを聞き出して、それらを解決する部品を提案して、ご注文を貰うようになりました。

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