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経営資源としての“暗黙知”

 “暗黙知”とは認知のプロセス、或は、言葉に表せる知覚に対して、(全体的・部分的に)言葉に表せない・説明できない知覚」を指します。企業活動では「社員が暗黙の内に共有し、企業文化となっている物事の見方や判断の仕方」を言います。

 例えば、多くの日本の自動車メーカーでは“三現主義(現地で現物を見て現実に即して判断する)”が暗黙知になっており、全ての問題を解決するのに生かされています。設備の購入担当者が、机の上で考えて設備の購入を上司に提案すると、「現場へ行って確かに必要な設備だと判断したのか?」と確かめられます。

“良き暗黙知”とは   

  “暗黙知”は、長い間社内で繰り返しやってきた問題解決のやり方などがいつの間にか社員にとって当たり前のことになり、企業風土として根付いて形成されるものです。したがって、“良き暗黙知”は重要で役に立つ経営資源であり、次のような考え方や行動に代表されると言えるでしょう。 

  1. 物事を表面的に見ないで、本質的に見て判断する。(「なぜなぜ5回」などを使って問題の本質的原因を追求する。)          
  2. 事実状況に基づき的確な状況判断を行う。(“解は現場にあり”)               
  3. 問題解決・課題解決にあたって、消極的でなく、積極的に取り組む。(できない理由・制約条件を考えるより、できる条件・成功要因を重視し、分からないことはやって見てから考える。)         
  4. 上からの指示・命令を待つのではなく、自ら主体性をもって判断する。    
  5. 最重要の目的について全体最適を追求し、その上で自分の行動を決める。
  6. 仲間とのチームワーク・合意形成や協力を尊重し、自ら三遊間を守る。

“良き暗黙知”を形成するには 

 “良き暗黙知”は一朝一夕で形成されるものでなく、社員が仕事の現場で体験を積み重ねることによって身に付くものです。日常のトップ・管理者の発言や行動、それを受けた社員の発想や行動がその源(みなもと)になっていると言えましょう。

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