記事投稿日:2010.09.07
“ファシリテーション”とは会議やミーティングの場で、参加者に発言を促したり、話し合いの流れを整理することによって合意形成や相互理解をサポートする手法・技術のことを言います。
“ファシリテーション”の重要性
経営活動に於けるファシリテーションの機能は重要です。
経営者の立場で、幹部社員とともに事業戦略を構築する場合、どのように意見交換し、合意形成を図るか、と言った大きな課題から、日常の開発・生産・販売・管理業務などの運営で生じる細かい課題解決の意見交換・合意形成に至るまで、大変多くの場でファシリテーション機能が使われており、ICT(インフォメーション・コミュニケーションテクノロジー)の領域と隣接し、ICTで処理できない人的コミュニケーションの領域を取り扱う技術で、その巧みさの優劣は、企業活動の意思決定・行動のスピードに直接影響する重要性を持っています。つまり、情報処理技術はICTが発達しても、人的コミュニケーションがうまくできないと相乗効果・実益が得られないのです。
ファシリテーターの識見・能力
“ファシリテーション”を行う人をファシリテーターと言い、次のような識見・能力が必要とされます。
- 取り扱う課題について、あるべきゴールの姿の具体的なイメージを持っている。
- 参加者をゴールへ誘導する志・信念を持ち、場数を踏んだ状況対応力がある。
- 課題を取り巻く外部環境・内部環境に通じ、広い視野と、細部の問題を理解して参加者に問題認識や課題解決に関する発言の切り口やキッカケ・ヒントを提供することができる。
- 自らのゴール・プロセスイメージを持ちながら、参加者の積極的発言を引き出し、的確な状況判断をして自分のシナリオを柔軟に脚色して合意形成ができる。
- 参加者が課題解決に貢献し、合意形成の結果について納得し、実行段階で協力する姿勢を引き出すことができる。
このように“ファシリテーション”はトップ・経営幹部・管理者にとって不可欠な能力と言えるでしょう。
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